蓄電池の1年の効果は、「ためて夜などに使えた電気の量 ×(電気を買う単価 − 売る単価)」で計算できます。例として1日6kWhを毎日使えた場合、買う単価30円・売る単価8.3円なら年約4.8万円です。蓄電池の価格によっては、電気代の得だけで元を取るのは簡単ではありません。停電への備えなど、お金以外の価値も合わせて判断しましょう。
効果の計算方法
- 1kWhあたりの効果 = 買う単価 − 売る単価
- 1年の効果 = 1日に蓄電池から使えた量 × 365日 × 1kWhあたりの効果
| 条件(1日6kWhを毎日使えたとして) | 1kWhの効果 | 1年の効果 |
|---|---|---|
| 買う30円・売る8.3円(FITの5年目以降) | 21.7円 | 約47,500円 |
| 買う30円・売る10円(卒FIT後の例) | 20円 | 約43,800円 |
| 買う35円・売る8.3円 | 26.7円 | 約58,500円 |
| 買う30円・売る24円(FITの1〜4年目) | 6円 | 約13,100円 |
※ 単価と使える量は計算のための例です。実際は、天気が悪い日は満充電にならない、充放電のときに少しロスがある、などの理由で効果は小さくなります。
元を取るまでの年数の例
補助金を引いた自己負担が117万円だったとします(例の値)。1年の効果が約4.75万円なら、117万円 ÷ 4.75万円 ≒ 約25年かかる計算です。メーカーの保証期間(製品ごとに違うので保証書で確認)より長くなるなら、電気代の得だけで元を取るのは難しいケースといえます。逆に自己負担が50万円なら約10.5年です。
「蓄電池で電気代が月○万円下がる」という説明は、太陽光そのものの効果と合算していることがあります。蓄電池を足したことで増える効果だけを聞きましょう。
元を取りやすい条件
- 本体と工事の価格が安い(1kWhあたりの価格で比べる。蓄電池は1kWhあたりいくらが目安?)
- 国と自治体の補助金を両方使える(併用の可否は自治体に確認)
- 夜の電気使用が多く、ためた電気を毎日使い切れる
- 売る単価が低い(卒FIT後・FITの5年目以降)
- 時間帯で単価が大きく変わる料金プランを使っている
お金以外の価値
停電したときに冷蔵庫や照明、スマホの充電、在宅医療機器などを使えるのは、蓄電池ならではの価値です。災害への備えとして「いくらまでなら払う価値があるか」を家族で話し合うのが、後悔しない選び方です(停電のとき蓄電池で何時間使える?)。
蓄電池の効果の計算で、自分の家の数字を入れて試算できます。
出典:売電価格は資源エネルギー庁「買取価格・期間等」、卒FIT後の価格の目安は調達価格等算定委員会の意見(2026年2月)、補助金はSII 公募要領。